【頑張り屋は報われない】と【果報は寝て待て】という理不尽な現実を【音楽】を例に説明する

頑張り屋は報われない

この記事での「頑張り屋」とは明確な目標を持って物事に取り組む人を指します。

そして、かつて私も頑張り屋でありました。

中学生の頃はミュージシャンになるという明確な目標がありました。

そうすると、プロのミュージシャンを比べる対象にしてしまうのです。

 

一流のミュージシャンは何歳から音楽に触れているのかをwikiで調べたりしていました。

海外では中学生から、日本でもプロのバンドマンは遅くて高校生からバンドを組んでいる。

そう知った自分は遅れていると認識したのです。

つまり、ここから本気で音楽に取り組まなければならないと焦りが生まれたのです。

 

プロになるには10000時間必要だと言われていたので、自分なりに計画を立ててみました。

大学を卒業する前にはプロでやって行くかを決めたかったので、相当無理な計画になりました。

それは一日9時間楽器を触るという計画です。

単純計算で三年をかけてこなすことができますが、それは不可能です。

 

塾や部活、学校の勉強、そして高校受験も考慮した上での楽器を入れたら無理だと悟りました。

つまり、それがプロになれない理由となってしまい...

ミュージシャンを目指すこと自体を辞めてしまったのです。

結局どれも上手くいきませんでした。

 

何故、ギターは挫折率は高いのでしょうか?

それは、明確な目標を立てやすいからです。

そして、一見すると簡単に見えるので、舐めてかかる人が多いと思います。

1日で曲を弾くのは無理ですからね。

 

明確な目標が立てやすいから、1日でこなそうと思うのですが...

無理なので、そうと分かると急に面倒だと感じるのです。

早く上手くなろう、目立ちたいという、認証欲求を満たす為に始める人は失敗します。

真に音楽を楽しもうとする人が毎日コツコツ練習をして上手くなるのです。

 

私は早くプロになりたかったので、上手くならない自分を責めてしまっていました。

でも1日で成長する事の出来る伸び代は決まっているので、良いところで止めるのが良いのです。

そう、疲れたり効率が悪くなれば休むのが普通ですが、マジメな人は頑張りすぎなのです。

やればその分だけ上手くなると信じているので、ゴリ押ししてしまいます。

 

ゴリ押しして先に進もうとすると、頭がついてきません。

すると、頭が情報を処理しきれなくて、頭がパンパンになります。

結果、焦りが生まれ、ネガティヴな考えに陥ることになります。

私は、ネガティヴな思考から辞めるという道を選びんでしまいました。

果報は寝て待て

逆に結果を待つことができる人は伸びる事ができます。

1日に上手くなれる限界は決まっているので、飽きたら辞める。

そして、明日になって弾いてみると少し上達しているのに気がつく。

その成長が嬉しくて、また続けたくなるのです。

 

私はギターだけではなく、受験でも「果報は寝て待て」を体験しました。

ギターは挫折して久しぶりに取った後に弾いてみると、上手くなっていたのに気がついたのす。

勉強を敢えてやらずに1日中遊んでいる日を作る事で、長文が読みやすくなったり...。

腕を上達させるには脳みそが情報を整理する時間を要する為だと思います。

 

毎日、コツコツ取り組む人が報われるのです。

逆に、力を求めすぎる人は1日の上達スピードの遅さに絶望するので...

継続する事ができないので毎日取り組むどころか、挫折の危険性も孕んでいると言えるのです。

皮肉にも夢を早く掴もうとする人は焦ってしまい...

前が見えなくなって失敗するのですね。

END